일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょくぶついちにちいちだい

植物一日一題

牧野 富太郎

牧野 富太郎의 植物一日一題(しょくぶついちにちいちだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,011자 · 312화면

아오조라 문고

つまり従来からの日本の学者は本物の楡を知らなかった。しかしそれは無理もない。すなわち楡は絶えて日本に産しないから、その実物の捕捉が我が学者には出来なく、ついに楡をニレとする誤りに陥ったのである。

元来楡は大陸の産でシベリアから中国ならびに満州にかけて広く生じている大木である。木の大きい割合に葉の極めて小さいものである。そして春早く葉の出ない前に小さい花が枝上に咲き、直ちに実を結び、それから葉が茂るのである。すなわち花、実、葉という順序である。

楡は中国には沢山ある普通樹で、それが食物と関係があるから極く著明である。食物としてはどこを利用するのかというと、その嫩かい実とその嫩かい葉とその嫩かい皮とである。

実は花に次いでその枝上にあたかも串に刺したように無数になる。円形の翅果で、中央にある小さい堅果の周囲に薄い翅翼がある。初めは緑色で軟かく、それを採って煮て食する。私も昭和十六年(1941)に八十歳で満州へ行った時、五月にこれを大連市壱岐町三番地福本順三郎君(大連税関長)の邸で味ってみたが、あまり美味しいものではなかった。楡はこのように円い銭形をしたいわゆる楡莢を生じ、俗にこれを楡銭と呼ぶので楡銭樹ともいわれる。