후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,073자 · 223화면
「その書状を見て下さい」と六郎兵衛は指さした、「そうすれば、いまかれらのあいだに、どんな謀計が進められているかがわかります」
「いや、たくさんだ」
「幼君毒害の計画でも興味がありませんか」
「ないようだな」
「これには毒の加減をする医者や、その一味の奥女中の名も書いてありますよ」
甲斐はまったく無関心に、手をあげて自分の指を眺めた。
「では伊達六十二万石を分割するという、酒井侯と一ノ関との密約はどうですか、その約定について証文の取交わしさえあったということも、やはり聞きたくありませんか」
「だいぶ商品をお持ちのようだが」と甲斐が云った、「そこもとは売込み先を間違えられたようだ、もういちどいうが、私はそういうことには興味もないし、またそれに支払う黄白も持たない」
「私は代償などは求めません」と六郎兵衛はくいさがった、「そして、貴方がお望みなら、その証文を手にいれることもできます」
甲斐は立ちあがった。
「原田さん」と六郎兵衛が云った、「私は代償など求めてはいない、初めはそのつもりもあったが、いまは違う、貴方に会ってから私は考えが変った、私は貴方の役に立ちたい」
「丹三郎」