후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,073자 · 223화면
蔵王
挨拶をするあいだ、奥山大学が話しかけようとしているのに気づいたし、いま大学と話すことは迷惑だったので、伊達安芸にひと言だけ久濶を述べると、すばやくそこを去って屋敷へ帰った。
二十九日、城中で両目付の饗応が行われた。相伴役は伊達安芸で、甲斐は欠席した。
甲斐が奥山大学を避けるには理由があった。それは、兵部宗勝が後見になって、二万石加増されたとき、その領地の中へ衣川を残らず取入れた。それでは水利を独占することになるので、「片瀬片川とすべし」という論が出ていた。大学はその問題をとりあげ、評定役としての甲斐の同意を求めるに相違ない。甲斐はそれを嫌って、大学を避けたのであった。
数日して、江戸の茂庭周防から手紙が届いた。――六月中旬に、亀千代さまの髪置きの儀があるので、それを済ませてから帰国することになった。というのである、そして品川の下屋敷に綱宗を訪ねたこと、それについては会ったときに話すが、まことにいたわしい限りで、涙なしにはいられなかった、などということが書いてあった。
それまでは周防を待ってはいられないので、甲斐は船岡の館へと帰った。
蔵王
茂庭周防が帰国したのは、その年十二月のことであった。