일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,073자 · 223화면

아오조라 문고

どちらも色が白く、眼鼻だちもととのっているが、その表情や口のききぶりは、純朴というより、粗野であらあらしく、いかにもやまが育ちという感じであった。

いまけもののように咆えたのは、甲斐だったのか。周防はそう思いながら、近づいて来る甲斐に会釈を送った。

甲斐は大股に、ゆっくりと歩いて来た。周防のいるのを認めると、女たちは口をつくんだ。甲斐は振返って、女たちから弓と壺胡※(「竹かんむり/祿」、第3水準1-89-76)を受取り、もう帰れ、と云った。

「いや、ちょっと待て」と周防が云った。

甲斐は訝しそうに振向いた。周防は久兵衛のことを話し、いま与五兵衛らが捜しに出ていることを話した。

「まあ、鉄砲持ってだと」と女の一人が云った。

それがふじこであろう、若い牝鹿のような、すんなりした躯つきで、黒眼の勝った大きな眼に、きかぬ気らしい、大胆な色を湛えていた。

「わたし帰ります」とその女は云った、「あのいくじなしになにができるものか、わたし平気だから帰ります」

「きよきも帰れ」と甲斐が云った、「また会おう」

二人の女は去っていった。甲斐はもう見ようともせず、先に立って小屋のほうへおりていった。