후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 148,519자 · 296화면
隼人の手紙はそうむすんであった。
その月は事が多かった――兵部少輔宗勝と、右京亮宗良の二人に、亀千代の後見役として、所領加増のことが決定した。兵部は一万石あまりのところ、三万石に増され、宇田川橋の本邸のほかに、飯倉かわらけ町に中屋敷、麻布新堀に下屋敷をもらい、その子の東市正は土器町の中屋敷へ移った。
田村右京はもと栗原郡岩ヶ崎で、一万五千石だったが、名取郡岩沼にところ替えして、やはり三万石となり、愛宕下に屋敷をもらった。右京は綱宗の庶兄で、年も三歳上であった。
両後見の加増が決定したあと、家老の任命について、兵部と右京から提案が出た。主唱者は兵部で、右京はそれにひきずられたらしい。柴田内蔵介と富塚内蔵允が候補にあがり、「三千石ずつ加増」という条件を、兵部から付けて来た。
そこで三家老と四評定役のあいだに、合議があり、立花飛騨守に相談のうえ、二人を家老に加えることが定った。柴田内蔵介は承知した。彼は登米郡米谷三千石の館主であったが、これで六千石の家老となり、名も外記朝意と改めた。
富塚内蔵允からは、任命は受けるが加増は辞退する、と断わって来た。自分の知行は二千石を越え財用は充分に足りている、もし加増されるなら、幼君が御成人のうえで頂戴したい。