후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
」
「いやね、道江のために、男同士がけんかをはじめたりしちゃあ。」
「あたし、こわいわ。」
と道江も眉根をよせ、肩をすぼめた。
次郎は、二人の言葉から、まるでちがった刺戟をうけた。敏子の言葉からはひやりとするものを感じ、道江の言葉には憐憫に似たものを感じたのである。一人の女を中にして、馬田のような男と争っている自分を想像すると、たまらないほどいやになるが、また一方では、道江という女が、自分というものをどこかに置き忘れているような性格の持主であるだけに、放っておくに忍びないような気もするのだった。彼は二つの感情を急には始末しかねて、だまりこんでしまった。
「あたし、やっぱりまわり道した方がいいと思うわ。」
道江は敏子を見て言った。
「そうね、――」
と、敏子はちょっと考えて、
「でも、それは次郎さんがおっしゃるように、かえっていけないことになるかも知れないわ。いっそ、ここのうちから学校に通うことにしては、どう?」
道江も次郎も眼を見張った。
「ここからだと、次郎さんに見張っていただくにしても、かどが立たないでいいわ。次郎さんが毎日、橋を渡ったりしたんでは、何ていったって変ですものね。