후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
」
「放っておいていけなければ、どうするんだい。」
次郎は、さすがに、自分が主唱してストライキをやるんだ、とは言いかねた。
ざくざくと砂をふむ靴音だけがしばらくつづき、二人はもうそろそろ汗をかきはじめていた。すると、俊亮がだしぬけに言った。
「お前は、きょうは一本立ちが出来なかったようだね。」
次郎は何のことだかわからないで、父の横顔を仰いだ。
「きょうは、お前たちが学校の門を出て来るのを県庁の二階から見ていたんだよ。」
次郎は、新賀と梅本とに左右から支えられ、泣きづらをして校門を出た時の自分の姿を想像して、顔があがらなかった。
すると、しばらくしてまた俊亮が、
「一本立ちの出来ない人間が血書を書くなんて、少し出すぎたことだったね。」
俊亮の言葉の調子には、少しも冗談めいたところがなかった。次郎は何か恐怖に似たものをさえ感じたのだった。
「しかし、何ごとにせよ、精一ぱいにやってみるのはいいことだ。そうしているうちに、だんだんとほんとうに一本立ちの出来る人間になれるだろう。きょうはまあよかったよ。」
俊亮は、そう言って急に柔らいだ調子になり、
「それはそうと、お前は小さい頃、父さんとはじめて水泳をやった時のことを覚えているのかい。