후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
すると誰かが、だしぬけに、とん狂な声で叫んだ。
「狸退散!」
それで、また、どっと笑い声が起った。その笑い声を圧するように、新賀がどなった。
「田上! 平尾がいなくなれば君が座長だ。さっさと席につけ。」
田上は今度は元気よく座長席についた。そして、
「さっきからの様子では、留任運動をやることだけは、もう満場一致と見ていいようだが、どうだ。」
「むろんだ!」
「賛成!」
と叫ぶ声が方々からきこえた。
「では、これからその方法を相談する。誰か案があったら、遠慮なく出してくれ。」
「それも、もうきまっているよ。」
いかにも冷やかすような調子でそう言ったのは馬田だった。彼は窓わくに馬乗りにまたがって、足をぶらぶらさせながら、そのしまりのない唇から舌を出したり、ひっこめたりしている。
「どうきまっているんだ。」
と、田上が不愉快そうに彼の方を見た。
「ストライキさ。」
馬田は田上の方を見むきもしないで答えたが、そのあと、すぐまた舌をぺろりと出した。
「いきなりストライキをやろうというのか。」
「いきなりでなくてもいいよ。しかし、どうせやるなら早い方がいいね。」
吹き出すような笑いごえが二三ヵ所でおこった。