후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면
裁判がややこしくなるのも無理はない。」
朝倉先生は、それから、陸軍内部の近年の動きについて、あらましの説明をしてきかせたが、それによると、全陸軍の主脳部が統制派と皇道派の二派にわかれて、醜い勢力争いをやっている、というのであった。
「何より恐ろしいのは、両派の巨頭連が、自分たちの勢力を張るために、青年将校の意を迎えることに汲々として、全軍に下剋上の風を作ってしまったことだ。これがほかの社会だと弊害があると言っても程度が知れているが、軍隊の下剋上だけは全く恐ろしいよ。鉄砲をぶっ放す兵隊を直接握っているのは下級将校だからね。しかもその下級将校が、単純な頭で、勇ましく鉄砲をぶっ欲しさえすれば国力はいくらでも増進するように考えて、盛んに政治・外交・経済を論ずる。それに将軍連が心ならずも調子を合わせ、正論を圧迫してとんでもない国論を作ってしまう。こうなると、まるでめちゃくちゃだよ。今度の事件にしたって、おそらく青年将校が主動者になっていると思うが、それも、もとをただせは巨頭連の派閥争いが原因さ。こんなふうで、日本も結局行くところまで行くのかな。」
朝倉先生は、そう言って、深いため息をつき、窓の外に眼をやったが、しばらくして、