후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면
次郎は、その沈黙と孤独の奥に、自分の恋と自分をとりまく時代とが蛇のようにもつれあい、すさまじく鳴動して、自分の運命を刻々にゆさぶっているのを、まざまざと感じるのであった。
――――――――――
次郎の生活記録は、こうしていろいろの問題を残したままその第五部を終わることになるが、この記録は、見ようでは、かれの生活記録と言うよりは、むしろ、満州事変後急速に高まりつつあったファッシズムの風潮に対する、一小私塾のささやかな教育的抵抗の記録であり、その精神の解明である、と言ったほうが適当であるのかもしれない。少なくとも、その叙述の半ばに近い部分がそれに費されていることは、否みがたいことのように思える。しかし、この私塾での三年あまりの次郎の生活が、道江の問題とからんで、かれの人間形成に及ぼした影響は決して小さなものではなかったし、また、それがかれのこれからの生活に対して、よかれあしかれ、重大な意義を持つであろうこともたしかである。その点から言って、この一篇は、全体として、やはり次郎の生活記録であるにはちがいないのである。
実をいうと、かれの生活記録としては、この記録のほかに、もっとたしかな記録があることを私は知っている。