일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しょうたい

正体

山本 周五郎

山本 周五郎의 正体(しょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,312자 · 15화면

아오조라 문고

そんなことが二三度続いたあとで、

「どうしたんだ、君たちはまるでお互いに逃げあっているみたいじゃないか」

と龍助が云ったりした。

東京をひきあげると間もなく龍助の態度が変ってきた。もっともフランスから帰った時分にもう彼のようすは変っていたのだ、それまでは本当にただ金持のお坊ちゃんが画を描いているというだけで、性格から云っても人好きの良い派手なことのすきな、悪く云うと浮っ調子だった彼が、すっかり沈みこんで、口も重くなり動作も鈍くなり、ともすれば相手の言葉の裏をさぐるような暗い眼つきをするのだ、着物の好みなどもひどく地味になったし、相貌までが生気を喪って、いつも額を蒼くし眉を顰めているというふうになった。

露悪的にしかものを表現することのできぬ仲間の一人は、

「杉田のやつは腎虚だぜ、あの女房はあいつの感覚には淫蕩すぎるんだ」

と評したが、それはたんなる言葉として、その言葉のもつ印象にはしかし誰にも否定しがたい多分の実感があったのである。

龍助はだんだんと仲間から離れていった。たまに上京することがあっても誰にも会わずに帰るし、三五人ある関西の友達ともまるっきり付合わなくなった。