후리가나로 읽는 일본 고전
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ししゃをわらう
死者を嗤う
菊池 寛
菊池 寛의 死者を嗤う(ししゃをわらう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,234자 · 9화면
すると、突然「パシャッ」と、水音がしたかと思うと、群衆は一時に「どっ」と大声を立てて笑った。啓吉は、最初その場所外れの笑いの意味が、分らなかった。いかに好奇心のみの、群衆とは云え屍体の上るのを見て、笑うとは余りに、残酷であった。が、その意味は周囲の群衆が発する言葉で直ぐ判った。一度水面を離れかけた屍体が、鉤の脱ずれたため、再び水中に落ちたからであった。
「しっかりしろ! 馬鹿!」と、哄笑から静った群衆は、また人夫にこうした激励の言葉を投げている。
その内に、また人夫は屍体に、鉤を掛ける事に、成功したらしい。群衆は、
「今度こそしっかりやれ。」と、叫んでいる。啓吉は、また押し詰まされるような、気持になった。彼は屍体が群衆の見物から、一刻も早く、逃れる事を、望んでいた。すると、また突然水音がしたかと思うと、以前にも倍したような、笑声が起った。無論、屍体が、再び水面に落ちたのである。啓吉は、当局者の冷淡な、事務的な手配と、軽佻な群衆とのために、屍体が不当に、曝し物にされている事を思うと、前より一層の悲憤を感じた。笑っている群衆も、群衆である。水中へ飛び込んで、抱き上げない人夫も、人夫である。