후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
すいごういぶん
水郷異聞
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 水郷異聞(すいごういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,516자 · 36화면
……(さんざんしゃぶってしまったから、もう用はなくなったのでしょう)
……(私のような者は、もう死んでしまや好いのでしょう、生きて邪魔をしちゃ、どっさりお金を持って来る女が来ないから)
細君は三千円ばかりの父親の遺産を持って来ていた。……
その日は神田の出版書肆から出版することになった評論集の原稿をまとめるつもりで、机の傍へ雑誌や新聞の摘み切りを出して朱筆を入れていると、男の子がちょこちょこ入って来てその原稿を引っ掻きまわすので、
(おい、坊やをどかしてくれなくちゃ困るじゃないか)
と云うと、
(坊やお出でよ、そのお父様は、もう家のお父様じゃないからだめよ)
と、云って細君が冷たい眼をして入って来た。
(ばか)
(どうせ、私は痴ですよ、ばかだから、こんな目に逢うのですよ、坊や、おいで)
細君はまだ雑誌の摘み切りを手にして弄っている小供の傍へ往って、その摘み切りを引ったくっておいていきなり抱きかかえた。その荒あらしい毒どくしい行が彼の神経を尖らしてしまった。彼は朱筆を持ったなりに細君の後から飛びかかって往って、両手でその首筋を掴んで引き据えた。細君は機をくって突き坐った。