일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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すいごういぶん

水郷異聞

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 水郷異聞(すいごういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,516자 · 36화면

아오조라 문고

※(ローマ数字7、1-13-27)

医師はその水を液量器の中に垂らして細君の口元に持って往った。細君は泣きじゃくりしながらそれを飲んだ。

「これで大丈夫だから、静にしててください」

こう云って医師が眼をあげた時には、省三の姿はもう見えなかった。

※(ローマ数字7、1-13-27)

省三はその翌日の夕方利根川の支流になった河に臨んだ旅館の二階に考え込んでいた。

「関根さん、お伴様が見えました」

関根友一は省三がこの旅館で用いている変名であった。省三は不思議に思って婢の声のした方を見た。昨日の朝銚子で別れた女が婢の傍で笑って立っていた。女は華美な明石を着ていた。

「びっくりなすったのでしょう、なんだかあなたがここへいらっしゃるような気がしたものですから、昨日の夕方の汽車で引き揚げて来たのですよ」

女は笑い笑い入って来た。

省三と女は土手を下流の方へ向いて歩いていた。晴れた雲のない晩で蛙の声が喧しく聞えていた。

「いよいよ舟に乗る時が来ましたよ」

女が不意にこんなことを云った。省三はその意味が判らなかった。

「なんですか」

「舟に乗る時ですよ」

省三はどうしても合点が往かなかった。

「舟に乗る時って、一体こんな処にかってに乗れる舟がありますか、舟に乗るなら、宿へでもそう云って拵えて貰わなくちゃ」