후리가나로 읽는 일본 고전
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かごつるべ
江戸情話集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면
もうこうなったら主人でも容赦はない。手討ちになろうと勘当されようと、言うだけのことは言わなければならないと彼はあわれにも覚悟の胸を決めていた。
外記は白い歯を見せて笑い出した。
「慶長元和の血なまぐさい世の中と、太平百余年の今日とは、世のありさまも違えば人の心入れも違うぞ。鎧刀を武士の魂などと自慢する時代はもう過ぎた。おれも以前は武芸に凝り固まって、やれ剣術の柔術のと脂汗を流して苦しんだものだが、今さら思えば馬鹿であった。歴々の武士が竹刀の持ちようも知らず、弓の引きようも知らず、それでも立派にお役を勤めて家繁昌する世の中に、なんの役にも立たない鎧や刀は、五月の節句の飾り具足や菖蒲刀も同様だ。家重代の宝でもいい値に引き取る者があれば、なんどきでも売り放すぞ」
鎧は面当てらしく家来の眼の前にがらりと投げ出された。
三左衛門はあわててその鎧を引き寄せて押し戴くようにして自分の膝の上に抱きあげたが、勿体ないと情けないとが一つにもつれて、卯花縅の袖の糸に彼の涙の痕がにじんだ。
お縫がはいって来て、市ヶ谷の叔父さまがお出でになりましたと言った。外記は又かと顔をしかめたが、今さら留守ともいえない。