일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かごつるべ

江戸情話集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면

아오조라 문고

上洛の間は身持ちをつつしみ、都の人に笑わるるなと、江戸を発つ時に支配頭から厳しく申渡されてある。その戒めを破って色里へしげしげと足を踏み込む――それだけでも半九郎らに相当の科はあった。勿論、それも無事に済んでいれば、誰も大目に見逃していてくれるのであるが、こういう事件が出来した暁には、その詮議が面倒になるのは判り切っていた。場所は色町、酒の上の口論、しかも朋輩を討ち果したというのでは、どんな贔屓眼に見ても弁護の途がない。切腹の上に家断絶、菊地半九郎は当然その罪に落ちなければならなかった。

半九郎もいまさら後悔した。彼は一時の短気から朋輩を殺してしまった。それも憎い仇ならまだしもであるが、普段から弟のように親しんでいる源三郎をどうして討ち果たす気になったか、今更思えば夢のようであった。彼は酒の酔いがだんだんに醒めるに連れて、自分の罪がそぞろに怖ろしくなった。

「侍でも、こうして人を殺せば罪は逃れぬ。尋常に切腹するか、兄の市之助に子細を打明けて、弟の仇と名乗って討たるるか。二つに一つのほかはあるまい」

彼も大きな溜め息をついて、頽れるように河原に坐ってしまった。