후리가나로 읽는 일본 고전
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
泉 鏡花의 河伯令嬢(かはくれいじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,763자 · 68화면
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私へ、斜めに、瓜を重いように、しなやかに取って、据えて、二つに分けると、魚が一尾、きらりと光り、チンチンチンと鱗が鳴ると斉しく、ひらりと池の水へ落ちました。
あ、あ、あ、あの池の向うの、大な松の幹を、結綿の娘と、折重って、絣の単衣の少年が這っている。こっちで、ひしと女に寄ろうとする、私の膝が石のようにしびれたと思うと、対向で松の幹を、少年がずるずると辷って落ちた。
落ちると同時に、その向うの縁に、旅の男が、円髷の麗人と向合っているのが見える。
そこには、瓜が二つに割れて、ここの松の空なる枝には、緋鹿子の輪が掛りました。……御堂も、池も、ぐるぐると廻ったんです。
見る見る野の末に黒雲がかかると、黒髪の影の池の中で、一つ、かたかたと鳴くに連れて、あたりの蛙の一斉に、声を合わせるのが、
松の根本に苺が見える…………
あの当時の唄にそのままです。
飛びついて抱こうとする手が硬ばって動かない。化鳥のごとく飛びかかった、緋の扱帯を空に掴んで、自分の咽喉を縊めようとするのを、じっと押えて留めました。女の袖が肩を抱くと、さし寄せた頬にかかっておくれ毛が、ゆれて、靡いて、そこいらの、みの毛ばら毛、髢も一所に、あたりは真暗になりました。