후리가나로 읽는 일본 고전
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かわはぜ
河沙魚
林 芙美子
林 芙美子의 河沙魚(かわはぜ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,653자 · 24화면
――与平も千穂子も寅年であった。二匹の雌雄の虎がううと唸りながら、一つ檻のなかで荒れ狂っているような思い出が、千穂子の躯を熱く煮えたぎらせた。若い男とささやきあうような口先で、秘密をつくるようなことはしなかった……。ただ、偶然に、讐敵に会ったような、寅年の二人の肉体が呼びあったのだ。田の字づくりの四部屋ばかりの家で、北の一部は板の間の台所。台所の次は納戸で、ここには千穂子達の荷物が置いてあった。東の六畳に始め、千穂子たちは寝ていたのだけれども、朝晩の寝床のあげおろしに時間がとれるので、いつの間にか、千穂子達は万年床のままで置くにふさわしい、与平達の六畳の寝床を使うようになっていた。高い窓が一つあるきりで、その窓ガラスも茶色にくもってまるきり戸外は見えないまでに汚れてしまっている。襖をたてると昼間でも黄昏のように暗い部屋だった。押入れのはめこみの中の仏壇の前に、姑のまつが寝たっきりであった。その次に与平の寝床、真中は子供二人の寝床。それでもう狭い部屋はいっぱいになってしまう。夏も冬も、千穂子は子供達の後から寝床へはいりこんで眠った。七ツになる太郎は、時々、朝、大きい声で、「おじいちゃん、昨夜、おれの寝床へはいりこんで来たよ。