일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぬまふじん

沼夫人

泉 鏡花

泉 鏡花의 沼夫人(ぬまふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,541자 · 78화면

아오조라 문고

」

と、山の端出でたる月に向って、心ゆくばかり打仰いだ。背撓み、胸の反るまで、影を飲み光を吸うよう、二つ三つ息を引くと、見る見る衣の上へ膚が透き、真白な乳が膨らむは、輝く玉が入ると見えて、肩を伝い、腕を繞り、遍く身内の血と一所に、月の光が行通れば、晃々と裳が揺れて、両の足の爪先に、美い綾が立ち、月が小波を渡るように、滑かに襞を打った。

呀と思うと、自分の足は、草も土も踏んではおらず、沼の中なる水の上。

今はこうと、まだ消え果てぬ夫人に縋ると、靡くや黒髪、溌と薫って、冷く、涼く、たらたらと腕に掛る。

…………小松原は、俯向けに蒼沼に落ちた処を、帰宅のほどが遅いので、医師が見せに寄越した、正吉に救われた。

車夫は沼の隅の物音に、提灯を差出したが、芭蕉の森に白刃が走る月影に恐をなして、しばらく様子を見ていたと言う。

小松原が恢復して、この話をした時、医学士は盃を挙げて言った。

「昔だと、仏門に入る処だが、君は哲学を学っとる人だから、それにも及ぶまい。しかし、蒼沼は可怪しいな。」

明治四十一(一九〇八)年六月