일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しせい

消えた受賞作 直木賞編

富田 常雄

富田 常雄의 消えた受賞作 直木賞編(しせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,806자 · 36화면

아오조라 문고

妖しいまでに生々しい蜘蛛と、可憐な唐子の姿が、その餅肌の白さと一つになって烈しく彼の慾情をそそった。藤三は首を振り、深々と溜息を吐いた。戦争以前から、藤三はこの界隈の風呂屋を転々した三助であり、三助なるものが解消してからも番頭として働き続け、今は竹の湯の番頭として住み込んで居た。彼は湯屋の三助に金を溜めた者が多くある様に金を溜めて居た。併し、四十三歳の独身者の彼は女に近づかなかった。否、女の肉体を彼の感覚が忌避して居たのかも知れぬ。二十年の三助生活が彼をその様な変質者にしたのか、不能者に等しい無感覚に近づけたのかは不明であったが、彼が女体やその姿態から何等の慾情もそそられなかった事実は動かせなかった。世間では彼等の職業では女体に慣れ切って何等の感じも受けないが、妊婦を見れば聯想に依って僅かに男性らしい慾望を覚えるとも云った。が、彼はそれすらも感じないのだ。彼は女の裸の姿態を水の中の金魚の群れの様に冷然と見て来た。刺青のある女。若い時は知らず、老いてたるみ、皺に包まれた老婆の全身を埋めた刺青の醜怪さから、若い女の起誓(ママ)をこめた、腕や、内股の名前や、花札や、桜なぞの刺青から、アルコール分の摂取とか、湯に入った時にだけ浮き出る商売女のぼかし彫や、隠彫なぞを見ても全く何の興味も覚えなかった。