후리가나로 읽는 일본 고전
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たきぐち
滝口
山本 周五郎
山本 周五郎의 滝口(たきぐち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,815자 · 99화면
「珍らしいことじゃないさ」
「初めはほんとにそうだったの、正直に云うけれど、初めのころはあの人を見ると、ここんところに」おりうは下腹部へ手をやった、「ここんところの奥のほうに、ちょうど手を握ったくらいの大きさのものができて、それが生き物のようにぐうっと動くのよ」
「そんなことは云わないほうがいいらしいな」そう云って益村は酒を啜った。
「もうおしまいよ」とおりうが云った、「そんなことは初めの五たびか六たび、それからあとはうんざりだったわ」
お梶にもそんなことがあっただろうか、と安宅は思った。二十歳で嫁に来たお梶は、わたくしなにも存じませんと云うだけで、いつもひっそりと眼を伏せていた。寝屋にはいっても人形を抱くようで、なんの感動もあらわさず、羞らいさえもみせなかった。自分が女であることを、そんなにも憎悪したおりうがそうであるのに、いかにも女らしくしとやかだったお梶に、そんなけぶりもなかったのはどういうことか、と安宅は心の中で反問した。
「江ノ島へ三度、大山へ一度」とおりうは続けていた、「――やれ船遊びだの螢狩りだの、汐干だの花見だのって、そう、なか(新吉原)へもずいぶん伴れていかれたわ、そうよ、なかにはあの人にのぼせあがってるひとが二人もいたわ」