일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなかみろうにん

濞かみ浪人

吉川 英治

吉川 英治의 濞かみ浪人(はなかみろうにん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,425자 · 39화면

아오조라 문고

『何が不埓』

『その無恥、もうゆるさん』

『お千賀どのに、胸の底を、問いに来たのじゃ。お千賀どのを、これへ呼んでくだされい』

『ば、ばかっ!』

庄左衛門は、声のつぶれるほど、怒って呶鳴った。

『あれ程、いつかも申したのに、まだ性懲もなく、妹の後を追い廻すか。犬のようなやつだ、武士か、それでも』

数右衛門の曾つて人に汚される事をゆるさないものに、その口汚い唾が、ぴりっと触れたらしかった。

『何ッ、もう一言申してみい』

蒼白の顔から、髪がさっと立った。

『犬のようだと云ったのだ。小山田家には、犬にくれるような娘はおらぬ』

『云ったなっ』

数右衛門は、相手の槍を引ッ奪くった。そして、庄左衛門の体を振り飛ばすように振ッて、

『なんだ、犬に獲物を奪られて、それでも武士か』

力まかせに、槍の柄で、相手の背ぼねをたたき伸めし、その槍を、お千賀の部屋の中へ、ぶんと抛り込んだ。

『わかった。売女のように、金や権門に買われてゆく女だったのか。……ベッ、ベッ、もういい、胸が透いた』

一目散に、その儘、数右衛門は藩邸の長屋へ帰って来た。足を洗って寝床の中へ潜り込んでいた。すると軈て、

『卑怯者っ、怖いのか』