후리가나로 읽는 일본 고전
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はなかみろうにん
濞かみ浪人
吉川 英治
吉川 英治의 濞かみ浪人(はなかみろうにん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,425자 · 39화면
それからなら、われわれも止めはせぬ。われわれとても、お咎めを待たねばならぬ』
数右衛門は、やや落着いて、
『そうかなあ……』
『そうしてくれ、そうしてくれい……。あっ? ……蹄の音、藩邸からもう早馬だ。数右衛門、必ず待ってくれよ』
ばたばたと、廊下へその同僚が出て行くと、すぐその者を案内して、藩邸から駈けつけて来た大高源吾が、息をきりながら入って来た。
源吾は、彼のすがたの無事を見ると、ほっとしたように、すぐ上意を伝えた。
『数右衛門、そちは何処まで倖せな者であろう。殿のお言葉には、そちに託した一札は、御書面ではなく、お手近の文庫より見出された松山城の絵図面であるとの仰せ。――松山城に城受取りの任を帯びて出向いておる内蔵助殿にとって、何かの参考にもなろうかと、そちを遣すついでにお托し遊ばされたのじゃ。お墨付ではない。従って、失うた粗骨は不届きなれど、反古一枚で、人命一つを失うては、なお勿体ないと、有難いおことばだ。――反古と仰せられたからには、もはやおゆるしと承知してよかろう。遅滞せずに、すぐこの便船で出立せい』
『…………』
数右衛門は、何と云ってよいのか、到底、言葉には、胸いっぱいの感情を――その一端でも、あらわす事はできなかった。