후리가나로 읽는 일본 고전
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もゆるほお
燃ゆる頬・聖家族
堀 辰雄
堀 辰雄의 燃ゆる頬・聖家族(もゆるほお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,309자 · 144화면
目覚めてみれば既にその破片しか残ってはおらず、
何度私はそれ等の破片を、朝毎に
海岸に打ち揚げられる漂流物のように
唯手を拱いて悲しげに眺めたことか。
「ああ、夢の中の詩人の何んと幸福なことよ。
ああ、それに比べて現実を前にした詩人の何んと惨めなことよ。」
そんな溜息を洩らしながら昨夜も私は寝床に這入った。
実は雑誌記者が夕方私の所にやって来て
どうでも明日までに原稿を書いて貰わねば困ると云うのである。
私は徹夜をしてもきっと間に合わせると約束をして其奴を撃退してやったが、
それからすぐ睡くなって、「これぁ不可ん。こうして
居るよりか、ひとつ夢でも見て詩の良導体になってやろう。」
そう考えながら寝床に這入り、私はそのまま他愛もなく眠ってしまった。
それから何やらごたごたと沢山夢は見たけれど、
今朝目を覚ましたら皆忘れていた。
勝手にしやがれ、と私は糞度胸を据えて
黒珈琲を飲みかけようとした途端に、こんな事を思いついた。
「己の書こうと思っている夢のコントの中では魔法使いの婆さんが
鳥の骨ばかりになった奴にソオスをぶっかけて
そいつを己に食わせやあがったが、
あれはあれでちょっと乙な味がしたぞ。