후리가나로 읽는 일본 고전
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もゆるほお
燃ゆる頬・聖家族
堀 辰雄
堀 辰雄의 燃ゆる頬・聖家族(もゆるほお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,309자 · 144화면
「そのかわり、叔母さんはすこし肥ったでしょう?……」
そう言われても、彼はもう叔母さんの方を見ようともしないで、元気なくじっと目をつぶっていた。……
その羊歯の密生している叔母の別荘には、去年まではスコットランド人らしい老夫婦がいかにも品よさそうに暮していた。毎年の夏、彼は散歩の折などこのへんの草深い小径が好きでよくこの家の前を通ったものだが、その度毎にいつもその老夫婦がヴェランダに出て黙ったまま、お茶かなんか飲み合っているのを見かけたものだった。なんでも三十年近く日本で宣教師をしている人だそうだが、そんな宣教師というよりも寧ろ哲学者かなんかのように見えた。この高原のどんな小径にでも勝手な名前をつけたがる西洋人に倣って、彼もこのへんの小径を自分勝手にPhilosophenWeg と呼んでいたくらいだったのに。……あの老夫婦もとうとう彼等の任期を了えて故国にでも帰ったのかしら。――そう云えば、この老夫婦が他の亜米利加の宣教師たちと異って、いかにも趣味のいい、そして地味な暮し方をしていたらしいのは、彼等が彼等に代ってこの別荘に入るであろう人達のために残して行った幾つかの古びた家具類、――例えば大きな寝台とか、がっしりした食卓とか、稚拙な彫りのある椅子などを見れば分かる。