후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 230,599자 · 458화면
彼女のよく散歩する河辺に愛用のステッキがのこされていたのですって。彼女の愛する沙翁の女で、ピストルを自分のこめかみに当てた女はなかった。河へ身を投げるなんて。何だか実にしめっぽい死にかたで、そんなこと迄或はウルフらしいと云えましょう。「世界よさようなら」という手記を妹に送ってぶらりと出たままの由です。
それでも、やっぱり欧州の婦人作家ですね。五十に近くなるともう隠居婆さん風になって自分の小さいぬくもりの中にかがまっていないで、さようなら、というにしろ世界よと云うのだから。ウルフの『女性と文学』が翻訳で出ていて、そのこと何かお話ししたでしょう? 本当にあれをよむとこの世界の動きかたをウルフはどう見てゆくだろうかと思いましたが。中公の書き直したのでは終りにウルフの婦人作家についての感想をいくらか批評してふれました。年五百磅の収入と閑暇と静かな部屋とがなければ婦人作家はよい仕事が出来ないというウルフの考えかたも分るけれど、しかし私たちは、自分たちにそんなものはどこにもないという、そのないことをどう見てどう感じてゆくかということから文学をつくって来ているし、これからもつくるのだということをつよく語ったわけでした。