후리가나로 읽는 일본 고전
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ことひら
琴平
宮本 百合子
宮本 百合子의 琴平(ことひら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,637자 · 8화면
季節であればこのこみちにもりんどうの花が咲いたりするだろうか。
農家のよこ道を通りすぎたりして、人目がくれのその小道は、いつか前方になだらかにひろがる斜面を見おろすところにでた。四国の樹らしく、幹の軽く高いところに梢をひろげた楓がたくさん植わり、桜もある広い芝生へ出た。若い女のひとが三人芝生の隅にかたまっておひるをたべている。背後にどっしりとした御守殿風の建物があった。大玄関にまばらな人かげが見える。それが、琴平の公会堂なのであった。
藪かげのこみちを歩きながら、この俗っぽい、商人の薄情な琴平に、こういう裏みちもある、ということをなつかしく感じた。慾とくをはなれた年月の間この町にも苔のついた石段が、穏和な生活の道としてあることに安らぎを感じた。
数年前、弟が出征したとき、母は、武運長久の願をかけに、山口からわざわざ琴平詣りをした。五月雨のころであった。父にあたる人は七年来の中風で衰弱が目立っていたから、母の琴平詣りも、ほんとうの願がけ一心で、住んでいる町の駅を出たのは夜中のことであった。私がお伴をして、尾の道で汽船にのった。尾の道と云えば「暗夜行路」