후리가나로 읽는 일본 고전
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しろばなのあさがお
白花の朝顔
泉 鏡花
泉 鏡花의 白花の朝顔(しろばなのあさがお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,880자 · 62화면
というものは、ついその三四日以前まで、ふとした事から、天狗に攫われた小坊主同然、しかし丈高く、面赤き山伏という処を、色白にして眉の優い、役者のある女形に誘われて、京へ飛んだ。初のぼりだのに、宇治も瀬田も聞いたばかり。三十三間堂、金閣寺、両本願寺の屋根も見ず知らず、五条、三条も分らずに、およそ六日ばかりの間というもの、鴨川の花の廓に、酒の名も、菊、桜。白鶴、富久娘の膏を湛えた、友染の袖の池に、錦の帯の八橋を、転げた上で泳ぐがごとき、大それた溺れよう。肝魂も泥亀が、真鯉緋鯉と雑魚寝とを知って、京女の肌を視て帰って、ぼんやりとして、まだその夢の覚めない折から。……
無理もない、冷飯に添えた塩鮭をはかなむのは。……時に、膳の上に、もう一品、惣菜の豆の煮たやつ。……女難にだけは安心な男にも、不思議に女房は実意があるから、これはそこらの、あやしげな煮豆屋が、あんぺらの煮出しを使った悪甘いのではない。砂糖を奢って、とろりと煮込んで、せっせと煽いで、つやみを見せた深切な処を、酔覚の舌の尖に甘く染まして、壁にうつる影法師も冷たそうに縮んだ処へ。
ころころと格子が開いた。