후리가나로 읽는 일본 고전
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しろあり
白蟻
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 白蟻(しろあり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,099자 · 106화면
そうして滝人は、これが十四郎であると差し示されたにもかかわらず、どうして顔も性格も、以前とは似てもつかぬ、醜い男を夫と信じられたであろうか。
なるほど、持ち物はまさしくそうだし、かつまた身長から骨格までほとんど等しいのであったが、十四郎はまったく過去の記憶を喪っていて、あの明敏な青年技師は、一介の農夫にも劣る愚昧な存在になってしまった。その上、それまでは邪教と罵っていた、母の馬霊教に専心するようになったのだが、彼の変換した人格は、おもにその影響を滝人のほうにもたらせていた。と云うのは、だいいち十四郎の気性が、粗暴になってきて、血腥い狩猟などに耽り、燔祭の生き餌までも、手ずから屠ると云ったように、いちじるしい嗜血癖が現われてきた事だった。またもう一つは、ひどく淫事を嗜むようになったという事で、彼女は夜を重ねるごとに、自分の矜恃が凋んでゆくのを、眺めるよりほかになかった。あの動物的な、掠奪くるような要求には――それに慣れるまで、彼女は幾度か死を決したことだったろう。そして、その翌年、惨事常事妊もっていた稚市を生み落した以後は、毎年ごとに流産や死産が続いていて、彼女の肉体はやがて衰えの果てを知ることができないようになってしまった。