후리가나로 읽는 일본 고전
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しろあり
白蟻
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 白蟻(しろあり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,099자 · 106화면
そこで時江さん、貴女にも、ちょうどそれと同じものが仔鹿の頸にあったのです。熊鷹に抉り抜かれた――というあの一言が、鹿子色をした頸先のほうに、一つの孔のような斑を作ってしまったのでしたね。ですから、その全体が、高の字を半分から截ち割ったように思われて、いまでは十四郎が、どうしても遇うことのできない、高代という女の名が連想されてきたのでした。そうすると時江さん……」と滝人は、双眼に異様な熱情を罩め、野獣のような吐息を吐きながら、時江に迫った。
「貴女には、けっして知るはずのない隧道の秘密を、いったいどうして知ったのです。十四郎が話したのでさえなければ……。ああ、あの男に、もしやすると、鵜飼の意識が蘇ってきたのではないかしら」
そうして、滝人の心の中で、いろいろなものが絡みはじめてくると、それまで数年間の疲労が一時に発し、もはや座にいたたまれぬような眩暈を覚えてきた。すると、時江は怯々と顔を上げ、低いかすれたような声で、嫂に云った。
「それでは、何もかもお話しいたしますが、お嫂さま、貴女それを、兄にだまっていて頂けますか。実を云いますと、いつも御霊所の中で、母と対座しておりますうちに、兄は時折、その高代という言葉を口にするのです。