후리가나로 읽는 일본 고전
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せきゆのみやこバクーへ
石油の都バクーへ
宮本 百合子
宮本 百合子의 石油の都バクーへ(せきゆのみやこバクーへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,004자 · 16화면
案内している三十四五の技師はその逸話を話し、
「マア、我々の事業はこんな塩梅で進むんですな」
と、いかにも楽しげに人好く笑った。ここでは、海の中へ、中へと掘りすすむほど良質な石油が量も沢山出るのが特徴なのだそうである。
櫓から眺めると、風の中にはあっちにもこっちにも微かな音を立てて自動汲出しをしている櫓ばかりで、人影は大して見当らない。作業が機械化され労働者一人が大体十五の汲出櫓を持っているということである。労働者総数五万人、党員は千二百人。平均収入はその時分八時間で八十留。重い労働には六時間で牛乳が支給される。後でわかったことであるがドン・バスの炭坑でも、条件のわるい坑内労働はこの六時間交代、牛乳支給が行われているのであった。労働者生活改善費に今年は五十万留を予算してあるとその技師は説明した。
「資本主義時代は平均十二時間、三十五留――韃靼人やアルメニア人は同じ労働で、半額が普通だったです。――」櫓を降り、変にポタポタと靴の裏にはりつくような地面を事務所の方へ歩きながら、その技師は、バクーの油田が無慮二百七十の大小会社によって無統制に掘りかえされていた時代の恐ろしい競争の状態を話した。