후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
俊基は、彼の悩みを愛するような口調であった。
その純情と若さへ、さらに、油をそそいで。
「そもそも、御先祖といえば、源ノ義基公よりずんとお古い家といえよう。仁徳帝の御代のころ、高麗人数千をひきいてこの地に土着された彼国の王族のお末裔であり、八幡殿の奥州の役に武功をあげて、かくれなき名誉のお家柄となったもの……。いや、嘆くことはない。時節は、和殿に幸いしておる。和殿御自身が、やがて、河内源氏の中興の武将となられればよいであろう」
志操凛々とみえるこの若公卿の熱情的なことばに、豊麻呂は十七歳の頃からすでに魅せられていた。そして彼はいま、二十五歳の長者息子で、それには満足できない若者だった。
「折入って、弁ノ殿へお願い事がございますが」
今朝の豊麻呂の用ありげな容子は、さてはこれだナと、俊基は微笑をみせた。
「ほ。何を」
「うけたまわれば、弁ノ殿には、これより紀州高野、播磨大山寺、伯耆の大社、越前の平泉寺などへ、内々の綸旨をおびて、忍びやかに御廻国のよし。私をも、従者の一人として、お連れしていただけますまいか」
「そりゃ、何の為に」
「昨夜のお話には、宮方お旗上げの機も熟せりとのこと、一日も早く、この豊麻呂も身を国事にささげたい一念に駆られまする」