후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
足利高氏と佐々木高氏。
――名のりは同じであっても、どこひとつ、自分とは似ても似つかない。
「これはあかの他人だ」と、すぐ夜来の期待も他愛なく潰えていた。
が今、佐々木高氏が胸をそらして笑った朗らかな顔と、その異形なる身粧とには、俄に眼を拭わされたことでもある。――予想とは全然外れていたにしても、天下、かずある守護大名中には、こんな異例な大名もあるかと、あらためて目前の一人物に白紙となって細やかな眼をこらさずにいられなかった。
きのう、途々での土岐左近の話だと「――お年もあなたと同じくらい」と聞かされたが、いま会ってみれば、ちと違う。二ツ三ツは上であろう。いや風采といい大人びた態度など十も年上に覚えられる。が、やはりほんとのところは二十を少し出たぐらいか。
そんな若さなのに、である。
見れば佐々木は、みごとに頭を青々と剃りまろめた“入道高氏”なのだった。
といってべつに、法体ではない。
身なりはむしろ女装にも勝るけんらんさで、白地絖に葦手模様を小紫濃のなかに散らした小袖、それへ袖のない“陣座羽織り”というものを着て、袴も唐織りらしい綺羅、前差しの小刀も美作な黄金づくりである。