후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
ほどなく南河内へかかる。
赤坂城がすぐ目に入った。
南河内もここらまで入るとまったく山里の感で、世が戦国とは信じられぬほど、人の顔までが暢んびりみえる。
葛城
金剛
も、今日は薄むらさきの奥にいて、ひどく遠くなもののように霞んでいた。
山腹や麓の部落には、さくらも桃も一しょに咲いてきたし、下赤坂の城、また、かつての水分の御本屋(館)も、みな新しく建て直っている。
その御本屋の前には、大きな桜の木があった。“駒つなぎ桜”と里人が呼んでいたものである。かつての年、正成がみかどの召にこたえて、みずからここの館も焼きすてて千早の上にたてこもったときは、もうこの桜も枯死したかと惜しまれたが、年々歳々、春が来れば、花はこの老木からまえにもまして万朶にたわわな精を咲かせた。――里人は火に会ったのに不思議なと首をかしげ、これも御武運のつよいせいだ、いよいよ御本屋様の瑞祥であろうなどと解ったようなことを言いあった。
きのう、きょう。
その桜も散っていたが、散るのが愉しくてならないように、そこの下には、追われても叱られても、すぐ子供らが群れ集まった。侍長屋の子やら近くの農家の鼻タレたちである。