후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(五)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(五)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 252,330자 · 505화면
これを藤沢から見ると。
左翼の一軍は、堀口貞満、大島守之がひきいて、鎌倉の北ノ口、小袋坂方面へ。
また右翼は。
大館宗氏、江田行義が将となって、さきに新田蔵人が急いだ鎌倉の大手、極楽寺の切通し口へ。
そして大将義貞の中軍は、おなじく大将足利若御料の輿と共に、ちょうど左右両翼軍の中間の路にあたる仮粧坂の方へと、その陣足を雲のように迅めていた。
鎌倉攻め。それの総がかりは、十八日その日から始まった。
迅かった。
北条方でも、もちろん、迅雷の急とは予測していたろうが、こうまでとは、考えきれなかったものとみえる。
相模原から藤沢まで、暗夜、雨にさえ濡れてきた連戦の兵が、眠りもとらず、すぐ鎌倉へ肉薄するはずもない。――などと府内へ報じていた物見隊の観測などが、かえって、あやまらせていたものか。
いやそればかりでもない。前線でやぶれた将士が一時にせまい鎌倉じゅうに込み入っていたのである。わけて下郎、雑武者などは、自分らの敗北を聞えよくかざるため、競ッて敵方の兵力を誇大にいう。またその惨烈さを吹聴する。裏切りの続出をののしりわめく。
街は、釜の湯が沸くような騒ぎに落ちた。