후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(五)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(五)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 252,330자 · 505화면
導師の僧正は長者ノ輿に乗り、力者十二人がかつぎ、大童子、そば侍四人、仕丁らがつき添い、法橋以下の僧官やら一隊の侍やら、仲間、随聞、稚子まで目をうばうばかり華麗な列だった。――だが、途中の混雑をさけるため、これはべつな道から男山へ参向した。
こうして、まる二日間の山上は、その式事次第の終りまでは人で埋められたというも決して言いすぎでない。ほかの公卿武将も例外であるまいが、尊氏はわけて気疲れをおぼえていた。――こういう故事式目の連続には何の興味がないのみならず、ささいな過失にもすぐ尖る公卿や僧官根性に、うんざりさせられたせいだろう。――だが、護国寺宝塔院のさいごの夜も無事に終了して、賜酒の酔いを頬に、諸人と共に彼もこの晩だけは、自分の宿所へさがってきた。
それもすでに深夜だった。
諸人の宿所は山上山下にわかれていて、尊氏の屯した一院は、ふもとに近い平等王院の内だったのである。――二十日過ぎの月はどこかにあるはずだが――東坂の大杉ばかりな木ノ下蔭の坂道は星も見えない闇だった。
「あっ」
ふと、尊氏は足をとられた。
たれの悪戯か。
縄でも引いてあったらしい。