일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면

아오조라 문고

時しも、といってよい。

どんな深窓の女性も、彼の目からみればみな手のとどく所にあった。ちまたには、名ある亡家の息女や後家がたつきにこまってただよいあふれている状だったし、以前は、やんごとなき宮すじの姫が六条の妓家に養われていたり、また、元は院ノ少将なにがしの想い妾が、今は夜ごと武者の酌に出て、無残に掻きられているなどの例も、世間ばなしにはもう珍しくもない近頃のことでもあった。

「……ときに、御執事」

と、もう抜け目のない今出川通いの客は、彼の“好き”はそこと見つけて、

「世にもあわれな身の上の女性がここにおりますがなあ。しかも容色は絶世の美、高貴の出で、気品はあり、申し分はございません。ひとつ、助けてやるおつもりでお世話なされてみるお心はございませぬか」

などといろいろもちかけてくる。

が、師直は、これも贈賄の代物だな、と知るとなかなかその手にも乗らなかった。すでに彼は彼の実力で、思うさま幾人でも、欲しい女は手に入れており、近来はやや飽満気味なところでもあった。

なぜか師直といえば、古来、好色漢の代名詞みたいに、すぐ連想されがちである。

われにはゆるせ――