일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면

아오조라 문고

好色「師直草子」

むしろ累卵の危うさに似るものだったともいえる。

それにこの年の暮には、妙な咳の病が大流行して、死ぬ者が多かった。そしてこの奇病は「遣唐船が海の外から持って帰った“天龍寺風邪”だ」と世間はいった。これなどもまたいい兆候とはみられない世態であった。

好色「師直草子」

一条今出川の高ノ師直の家は、いつのまにか、尊氏の高倉邸や、直義の三条邸に次いでの、大第館となっていた。

附近には一族家臣らのやしきも衛星のごとく、自然、新しい一ト町さえできてきたので、

「えらい開けかたよ。やがてここもむかしの西八条(平家時代清盛のいた所)のような繁華になろうか」

と、いわれるほどで、およそ師直の門に、客の車や輿が絶えたことはない。それもひところは、

「ご政道はみな、錦小路殿(直義)の御可否にある」

と人も知っていたので、彼の門もさびれていたが、ここ数年前からは、やはり将軍家執事の高家によらねば、公辺のらちはあかぬとあって、政務、雑訴、幕府の内許事など、さまざまな訴願はみなここへもちこまれていた。そして、あらそって、彼の鼻息に媚び、賄賂をはこぶなど、浅ましいばかりな繁栄なのだった。