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かがくろん
科学論
戸坂 潤
戸坂 潤의 科学論(かがくろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,817자 · 278화면
史的唯物論に就いては、後に一纏めに述べよう。今はさし当り、社会科学に於ける右の対立に注目しておいた上で、さて、一般に科学――社会科学と自然科学・又哲学――に於ける方法の最も一般的な輪郭的な構造をまず明らかにしよう。と云うのは、科学的認識一般に於ける、実在反映=認識構成の、基本的な科学手続きの輪郭をまず初めに分析しよう。
云うまでもなく科学は、一般に経験の組織されたものを云うのである。それは狭義に於ける「科学」――分科の学――に於いても、又総合的な「哲学」についてもそうだ(一切の哲学が経験の組織であることを明らかにしたものとして、ヘーゲルの『精神現象学』と『小論理学』の「予備概念」の項とを挙げることが出来る)。数学さえも或る意味に於ける経験の組織でなければならぬ。この点数学者自身の数理哲学的観点如何に拘らず、そう主張出来る理由が存する(後を見よ)。――ではこの経験とは何か。
経験の概念に於ける困難は、一種の二元論を克服しなければならぬという課題に現われる。と云うのは、経験自身、夫が経験であるためには、即ち人間社会に共通であり得るような、或いは少なくとも夫々の人間の経験として是認され尊重されて通用し得るような、経験であるためには、実は単なる経験に止まることが出来ないのである。