일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りっしゅんのたまご

立春の卵

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 立春の卵(りっしゅんのたまご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,450자 · 17화면

아오조라 문고

時刻は丁度立春のはじまる三日午前十時四十五分であった」そうである。

上海と、紐育と、それに東京と、世界中到る処で成功している。立春の時刻はもちろん場所によって異るので、グリニッチ標準時では二月三日午後三時四十五分である。それが紐育では三日午前十時四十五分、東京では五日午前零時五十一分にあたるそうである。ところがジャン夫人の実験がその紐育時刻に成功し、中央気象台では、四日の真夜中から始めて、「用意の卵で午前零時いよいよ実験開始……三十分に七つ、そして九つ、すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである。こうなると、新聞の記事と写真とを信用する以上、立春の時刻に卵が立つということは、どうしても疑う余地がない。数千年の間、中国の古書に秘められていた偉大なる真理が、今日突如脚光を浴びて、科学の世界に躍り出て来たことになる。

しかし、どう考えてみても、立春の時に卵が立つという現象の科学的説明は出来そうもない。立春というのは、支那伝来の二十四季節の一つである。一太陽年を太陽の黄経に従って二十四等分し、その各等分点を、立春、雨水、啓蟄、春分、清明……という風に名づけたのである。