후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
無花果の実がすっかり大きな赤い口を開き、柿がいくつも青い玉になって光っていた。坂道を汗だくになって登って行くと、向こうから背に薪を負った女が下りて来た。行きすり合うまで誰かわからなかったが、すれちがいさま、小森さんでないですかや、と向こうから声をかけた。びっくりしたように顔をあげると、暑いですな、商売忙しいでしょ、と女は大きな眼をくりくりさせて云った。それは卯平の女房であった。彦太郎は一瞬ぎょっとして卯平の女房の顔を見つめたが、いつか山の池の傍で見た時のような気違いじみた凄さはなく、にこにこしているので、もう狐は落ちたのだろうとようやく合点が行き、あんた、なおりましたかな、と訊いた。はあ、と女房は急に面映ゆそうに眼を伏せ、顔を赤めて、あの時はいろいろお世話になりました、恥かしゅうて、よう人に顔が合わされん、と遠慮したような笑い方をし、うちのは居りましたよ、大根の種を蒔きよりましたから、上の畑に上ってみて下さい、と云って、すたすたと坂道を下ってしまった。薪に半分以上隠れた後姿を眺めながら、たいそう痩せたと思い、いつかのように田舎に残したままの女房と子供を思い出した。