일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぬいこ

縫子

宮本 百合子

宮本 百合子의 縫子(ぬいこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,962자 · 20화면

아오조라 문고

何か可哀そうっぽいところがあるので、ふと見咎めた米が、

「縫子さん、どうかして?」

と云った。

「おや、悲観してるの? 何か」

さも揶揄(からか)うように仰山なてふを睨んで縫子は徐ろに首を擡げた。彼女は、腰を反らせるとくしゃくしゃ両手で眼を擦(こす)りながらとってつけもなく、

「あああ、眠くなっちゃった」

と大きな生欠伸(なまあくび)をした。それを見ると皆はひときわ高く笑いこけた。縫子がごまかそうとしたのが明かだと思うから、なおさら笑いがこみ上げて来る。縫子はあまり笑われるので自分までほんのり赧くなってしまった。

「おやめなさいってば――」

彼女は面倒くさそうにとんび足に坐ったまま風呂敷包の方へ小柄な紡績絣を着た体をずらし、やっと仕事に取懸った。

二

縫子は、いつからとなくヒステリー娘だと思われていた。機嫌のいい時面と向って「縫子さん、またヒステリー起しちゃいけませんよ」などと出入りの細君が云っても、彼女はちっとも怒らなかった。万事心得た年のいった娘らしく笑って「へえ、へえ」などと冗談に紛らして答えた。自分でもヒステリーをそれなら承認しているのだろうか? 縫子は、山科さんの娘のようなのこそ本当のヒステリーだと思っていたから、自分については拘泥しなかった。