후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
女とぐるの仲間が、それによって、莫大な勝ちかたをしていた。
金五郎が、座に戻ると、横にいた大庭春吉が、にやにや笑いながら、細い声で囁いた。
「おれが、満座のなかで、ばらしてやろうかと思うちょったんじゃが、……玉井、お前は、ええとこがあるのう」
一時間ほど、盆茣蓙につきあっていたが、「打つ」のにも飽いて、大庭春吉と金五郎とは、「飲む」方に、鞍替した。勝負はほどほどで、痛くも痒くもない程度だった。
階下の大広間「松の間」に、「飲む」組が屯していた。十二三人の聯合組連中に、つれて来た女たち、土地の芸者が加わって、乱痴気騒ぎである。
「こら、永田の大黒、どこ行っちょったか。今夜は、お前を酔いつぶさにゃ置かんど」
何人もの親分が、金五郎に向かって、それと似た言葉を、口々に投げた。霰のように、盃が飛んで来た。
永田杢次は、サクに膝枕させて、死んだように、のびている。金五郎が、「永田の大黒」と呼ばれるのは、永田組の大黒柱という意味だ。永田組は玉井金五郎がいなかったら潰れる――それが、通り相場になっていた。
「お酌をしましょう」
横で、なまめいた女の声がした。ふりかえると、いつ来たか、賭場にいた銀杏返しの女が、にこにこ顔で、銚子をさしだしている。