일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면

아오조라 문고

マンの採用のお祝いといって、善助は芋焼酎の燗をつけたが、ふと、思いだしたように、

「専売局といやあ、あの駐在所の鬼が、七瀬の水車小屋でなあ……」と、話しだした。

マンは、胸のなかで、心臓が一廻転したような気がした。かあッと、顔が燃えた。眼を皿にして、父の顔を見た。

善助は、上きげんで、焼酎の徳利から、独酌をしながら、

「……なんでも、とうとう、狐に化かされたらしいぞ。あの鬼奴、いつも、威張りくさっとった。――この谷の者はみんな間抜けの阿呆たれじゃ。この文明の世の中に、狐が人間を化かすなんて、そんな馬鹿げたことがあるか。おれの方が狐を化かしてみせる。……なんて、いうてな。それが、今度は、狐どんからやられたんじゃ。罰よ」

「そりゃあ、ええ気味じゃが、どがあな風に、化かされんさったとな?」

これも、茶碗で焼酎をかたむけ、もう赤くなっている倉助が、きく。

「わしも聞いたことで、ようは知らんけどな、高門の武十旦那の話によると、こうじゃ。――旦那が七瀬の水車の横を通りかかんさった。そしたら、小屋の中から、ウンウン呻る声がして、なんか、入口から這いだして来た。旦那はびっくりしたらしいけんど、胆の太い人じゃけ、提灯をさしだして、照らして見んさった」