후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
「おうい、若い衆」
と、金五郎は、二階に向かって、声をかけた。
踊り場のところに、「ノロ甚」が、顔を出した。眠そうな顔をしている。
「なんか、用な?」
「すまんが、みんな降りて来てくれんか」
「全部かや?」
「うん、居る者は、みんな」
「みんな、居るよ」
マンは、金五郎から堅く口止めされていたので、誰にも話していなかった。それでも、さすがに、気にかかってたまらないので、松川源十に、「今夜、大事な相談があるけ、どこにも行かずに、みんな、家に居っておくれ」と、頼んでおいたのである。夫婦や、家族のある小方たちは、長屋の方に家をかまえていたが、独身仲仕だけが、金五郎宅の二階に、八人、下宿していた。――源十、時次郎、清七、甚七、「中学生」の俊次、松本重雄、新谷勝太郎、城三次。
もう寝ていた者が多く、寝ぼけ眼をこすりこすり、降りて来た。
「夜中に、なんごとですか」
と、時次郎が訊く。
「みんな、すまんけんど、あるだけの提灯に、全部、蝋燭をつけてくれんか」
そういいつけておいて、自分は、ランプに、火を入れた。それから、思いだしたように、
「マン、永田に行って、ラムネを十本ほど、貰うて来てくれ」