일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면

아오조라 문고

渡辺ノ綱に扮する、何とかいう役者が、玉井のオヤジさんにそっくりですよ。そして、また、鬼ちゅうのが、友田喜造に、よう似ちょる」

「そんなこと、いうもんじゃないわ。今夜は、その友田さんの肝煎りで、江崎満吉と、仲直りの式をしとるのに……」

そうはいったけれども、マンも、一度、その芝居を観たい気持にもなって来て、三内町の旭座の方へ、歩を運んだ。光子にも意向を聞いてみると、大よろこびで、観る方に賛成したのである。

森新之助から、招待券は来ていた。金五郎から、祝儀もやってある。新之助が、福岡監獄に服役中、知りあいになった熊丸虎市と、共同で、この、関西若手歌舞伎一座の興行をやっているのだった。しかし、まだ、表面には、森新之助の名は出ていなかった。それというのが、やはり、吉田一派との軋轢に原因しているのである。

マンは、木戸銭を払った。一人五銭。「虎ノ間」は、最下等の立見席だ。檻のように、張りめぐらされた木柵の外部から観るのである。この興行は、蓋をあけてから、連日、大入満員をつづけているようだった。二階や、桟敷はもとより、「虎ノ間」も、ぎっしりと詰まっていて、立錐の余地もない。