후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
深夜の町を、永田ラムネ屋へ、急ぎながら、
(どんなむずかしい仕事でも、暴力団でも、なぐりこみでも、火でも、矢玉でも、怖れたことのない、そして、負けたことのない玉井金五郎が、女房から、やられてしまった)
それを考えると、おかしくてならなかった。
大川時次郎の頭に、故郷での昔の出来事が浮かぶ。――専売局の役人が、狐に化かされたことである。横柄で、弱い者いじめを専門にしていた、好色漢の「鬼」が、或る日の夕暮どき、七瀬の水車小屋の中で、倒れていた。高門の武十旦那が、虫の息で、這いだして来る「鬼」に出逢った。それから、村中の大評判になった。しかし、それは、実際は、狐に化かされたのではなくして、マンを手ごめにしようとして、遭難したものだ、という真相は、いつか、誰からも、知られるようになっていた。
父親の谷口善助も、それを知ってからは、
「村の娘ッ子どもも、おらがのマン坊に見ならえ」
などと、自慢する始末だった。
その、父から伝授された、「女の護身法」を、マンが、夫に対して、用いたのである。
(はげしい女じゃ)
時次郎は、おかしい気持が薄らぐと、マンが、怖くなって来た。