후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
……そないなことをいう。どっちも聞かなんだら、なぐりこみを掛けるぞと、いわんばっかりや。――仲直りの勘定も払わんといて、よう、そんな理不尽なことがいえるもんじゃ、いやはって、新さんは歯を食いしばって、泣きよった。……金さん、ほんまに、この百合香が居るばっかりに、新さんはこらえたんやで。そいで、涙をのんで、小指切って、ここんところは、一時、おさめる覚悟定めたんや」
「馬鹿な」金五郎はびっくりして、「それで、指切って出したのか?」
「すんでのところを、切らんですみました。花田準造親分が友田をおさえてくれはったらしゅうて……」
吉田磯吉が、自分は人間の反古籠をもって任じている、といった言葉を、金五郎は思いだした。友田や花田などの錚々たる子分が、反古であるわけはないが、少くとも、雑種であることは間違いないらしい。親の心、子知らず、というのであろうか。花田準造は江木弥作親分から乞いうけて貰った子分といえば、一種の外様大名だ。譜代大名である友田喜造とは、なにかと暗流を衝突させているのかも知れない。しかし、その軋轢が、はからずも、森新之助には幸したわけである。仲直り宴の経費で、倒れるかと心配していたのに、吉田磯吉が金五郎のところへ届けてくれた祝儀で、急場を凌ぐことが出来た。