후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
……勝則、帰りに、源公のところにでも寄って、このスズキを肴に、口なおしに、一杯、やるか?」
「はあ」
いつも、謙虚な気持でいることを努めている金五郎にしては、思いあがったに似た啖呵であった。若いころ、門司で、上海コレラ騒動のとき、市役所の役人に反抗した天の邪鬼は、年をとっても、お上嫌いの、「いつもの癖」になってはいたけれども、それが、思いもかけぬ、突発的とはいえ、自分の顔をふりまわす傲慢さで、表現されたとは、われながら、意外のことであった。東京の警察署で、田舎者として、取るに足らぬ扱いを受けた鬱積が、潜在意識のいたずらで、反動的に、あらわれたのであろうか。
(おれは、小人物じゃ)
一度吐いた言葉は消えない。金五郎は、気が滅入るばかりだった。
勝則の方は、また、別の衝撃を受けていた。この街の多くの親分と称されているボスたちのように、父が、「玉井金五郎を知らんか」という種類の、啖呵を切ったことを聞いた記憶がなかったので、
(父は、おれと光丸とのことで、気がむしゃくしゃしているのだ)
そんな風に解釈して、苦しかった。
中ノ島の横まで、船が来たとき、
「原田雲井君のところへ、行ったってなあ?」