후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
などと、酔いにまかせて、そんな極端な罵詈讒謗をするのだった。
歌やら、踊りやら、乱痴気騒ぎの最中に、コヨが、また、金五郎を呼びだしに来た。
廊下に、出た。
「心中したかね?」
「ひょっと、思いつめて、間違いでも起しちゃならんと思うて、わたしゃ、必死で、二人の跡をつけて行きましたばい。外は霧が探うて、幸い、こっちも見つけられんでよかったけんど、向こうの姿もどうかすると、見うしない勝ちでしてなあ。えらい霧ですよ。滅多にこんなことはないとじゃが、五月に入ってからの雨模様のためでしょうかなあ。五間と先は見えりゃせん。二人はならんだまま、一言も口をきかんで、幽霊のごと、歩いて行くとです。どんどん、海の方へ……」
ただ、無言で、ぐるぐる街を歩く勝則と光丸とを尾行するコヨは、神経が疲れた。霧は深いけれども、最後まで発見されずにいるということは困難だ。ことに、小柄なコヨは、チョコチョコと歩くので、下駄の音が必要以上にひびく。探偵するため、あわてて飛びだしたので、音のしない草履をはくことまで考えおよばなかった。後悔したけれども追っつかない。それでも、苦心して隠れながら、二人の跡をつけた。